他人の資産配分(アセットアロケーション)は参考にならない?

いろいろな人が資産配分を公開してますが・・・

 マネー誌やブログで様々な人が各自の資産配分(アセットアロケーション)を公開しているのを見たことありませんか?

 日本株に何%、外国株に何%とか マネー誌だとその配分にしている根拠なんかもよく語られています。

 専門家であるFPの人の資産配分が載っていると、ちょっと参考にしてみようかなぁとも思うのですが、実際の所、他人の資産配分なんてあまり参考にしない方が良いと思います。

 その根拠として、公開されている情報が少なすぎるからです。

 例えば、日本株に100% 配分している というAさん、Bさんの二人がいたとしましょう。

 この場合、Aさんは本当に株しか持っていないのに対し、Bさんは株に投資している金額と同じくらい現金も持っていたとなると、同じ日本株100%全然意味が変わってきます。

 日本株が50%下落すればAさんは資産が半減しますが、Bさんは全体で見れば25%の資産の減少で済みます。

 Bさんが現金については投資対象(資産配分の対象)として考えていないだけであり、実際の所は現金として持っている金額が大きいためにAさんよりも資産全体で見たダメージの割合は少ないわけです。

 公開されている資産配分を見れば、どの資産に何%投資しているかグラフで示されたりしていますが、そのグラフにあらわれていない預貯金や借金の存在やその人の収入など様々な情報がわからなければとてもではありませんが、そのままでは自分に当てはめて使えるような代物でないことにはすぐに気付くと思います。