ファンド選びのポイント 投資信託・ETFで資産運用

どのようにして投資信託を選べばよいのでしょうか?

 たくさんある投資信託の中からどの点に注目して、購入するファンドを選べばよいのでしょうか?私が重視している点をお話します。
 

ポイント1 どの市場に投資するか?

 株か債券か?日本のものか外国のものか?どの市場にどれだけ投資するかはパフォーマンスに大きく影響を及ぼします

 たとえば、平成19年に成績のよかった投資信託(純資産額10億円以上のもの限定)を見ますと、中国株に投資するファンドが大半、いくつかインド株に投資するファンドが食い込んでいるという状況です。中国かインドに投資するファンドを選んでおけば、だいたいよい成績を得られたわけですが、これが日本株に投資するファンドだと、平成19年は日本株は不調でしたから、日本株に投資するファンドの中から成績のよいファンドを選んでいたとしても、それほどよい成績を残せなかったわけです。

 平成19年のケースに現れているように、投資する市場が上り調子なら、そこに投資するファンドさえ選べれば、大体よい成績になりますからどの市場に投資するかが投資信託を選ぶ上でまず大切になってくるわけです。


 どこにどれだけ投資するかは各自の状況により変わりますが、私は現在、株式をメインにしています。

 その理由は、株式は長期的には債券を上回る成果をあげてきたからです。ただし、今後はどうなるかわかりません。株式がすごく不調になり、私が生きている間はずっと値下がりを続けるという可能性もあります。それでも、私は株式をメインにしますが、そうするのは怖いという人は株式への投資比率を下げて、債券への投資比率を上げるなどすればよいのです。

 株だけでなく債券へも分散投資をすることで、資産額の変動幅を抑えることができますよ。


 私の株式への投資方針は、今後どこの国が発展するかなんてわからないから投資できる国は全部投資してしまおう!です。

 先進国(日本含む)も新興国も買っています。ただし、新興国はリスクが高いので、先進国への投資比率のほうが高いです。

 新興国の中では大国であるBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)への投資比率は他の新興国と比べると高めです。


 最近は、コモディティ(原油・金・小麦など)への投資も注目されていますが、私はこれらへの直接投資を行わなくても、コモディティに関連する株式への投資で代替できると考えていますので、特にコモディティへの投資をしようとは思いません。コモディティに投資したい人は、資源関連株ファンドなどへの投資のほうがよいと思いますよ。

ポイント2 コスト

 どこの市場に投資するかが決まったら、次にその市場に投資するファンドの中から実際に購入するファンドを選びます。

 投資信託を選ぶ基準は、純資産額、運用実績などいろいろありますが、私が最重視するのはコストです。

 ある市場に参加するすべての投資家のリターンの平均はどうがんばっても、コストの分だけ、市場の平均(日経平均やTOPIXなどの指数)に負けます。これはどんな市場でも変わることがありません。

 大体のファンドの成績は時間が経つにつれて、市場の平均に近づいていきます。でも、コストがかかっているから多くのファンドが市場平均に負けることになるでしょう。

 長い期間、市場の平均を上回る成績を残し続けるファンドも存在しますから、そのような優良なファンドを選べればよいのですが、それらの成績はあくまで過去のものであり、買う時点では、未来の優良ファンドがどれなのかはわかりません。

 でも、コストだけはどれくらいかかるか事前にわかります。

 どうせ、成績が平均に近づいていくなら、コストの低いファンドのほうが、長期的に見て市場平均に離されないことを期待できるはずです。

 だから、私はコストを重視します。コストだけは、馬鹿な私でもどれくらいかかるかわかるんですよ(^_^)


 コストと言ってもいろいろありますが、特に重視するのは信託報酬。これは、運用を任せるための手数料と考えてください。ファンドを保有している間ずっとかかってきます。特に重視すべきものです。
 
 インデックスファンドという指数に連動することを目指すファンドは信託報酬が安いので、私はインデックスファンドを好んで購入します。

 あまり目立ちませんが、委託手数料、有取税、保管管理費も投資信託を保有している間にかかってくるコストです。ファンドによってはかなりかかってくるものがありますので注意が必要です。

 買う際かかる販売手数料も気にします。できれば手数料ゼロ(ノーロード)が望ましいです。

 信託財産留保額というファンドを運用期間中に売った際にかかる費用も存在します。

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