STI学資積立プランってどうよ 評判や口コミ

 

STI学資積立プランってどうよ 

 学資保険について、調べていたらSTI学資積立プラン という金融商品の存在を知りました。なかなかの高利回りのようですが、購入すべきかどうかを考えてみます。

STI学資積立プランは学資保険じゃない

 STI学資積立プランを日本で取り扱っている菊地ファイナンシャルグループでは、「STI 学資積立プラン 安全な学資保険」というような書き方をされている箇所があります。

 これを読むと、あたかもSTI学資積立プランは、学資保険の一種のような印象を受けますし、こういった書き方のせいかどうかはわかりませんが、ネット上では、STI学資積立プランを保険の一緒と認識してしまっている方もいるようです。

 でも、良く読めばわかるのですが、STI学資積立プランには、保険機能が無く、学資保険とは全く別の商品であることがわかります。

 学資保険と比較して高利回りだと謳っていますが、保険機能が付くためどうしても利回りが落ちる学資保険と資産を増やすことにほぼ専念するSTI学資プランとを利回りで比較するのはどうかと思います。

 STI学資積立プランは、アメリカ国債やカナダ国債に主に投資するということですから、STI学資積立プランの比較相手は、学資保険というよりは、主に外国債券に投資する投資信託の方がふさわしいのではないでしょうか。

 STI学資積立プランは、学資保険ではなく、外国債券に投資する私募ファンドとして見ればよいと思います。

STI学資積立プランと外国債券ファンドの比較

 STI学資積立プランと外国債券ファンドを私なりに比較してみます。

利回り
 STI学資積立プランは、年利6%以上(円ベースではなく、外貨ベースだと思います。だから円高が進めば損失が発生する可能性はあります)の利回りを出しているようです。常にこれだけも利回りを出せるというわけではありませんが、STI学資積立プランの情報を集めていて、STIプランの利回り実績については、それだけ出ていてもおかしくはないかなと感じました。

 もし、同じ投資期間の場合、長期的に見ればSTI学資積立プランの方が上かなという気がします。外国債券ファンドで、STI学資積立プランを超える利回りを出すのは難しいかも。

 ただし、STI学資積立プランは、解約したりすれば赤字になりますし、高等教育機関に進学する準備のためのプランなので、進学しない場合も赤字になります(ただし、プランの譲渡など救済措置はある)。

 これに対し、投資信託はお金が必要になり、解約したいときにちょっとの信託財産留保額を払えば、解約できます。信託財産留保額を差し引いても利益が出ているときに売却すれば、STI学資積立プランのように赤字になったりはしません。

 STI学資積立プランの方が利回りは上かもしれないけれど、それと引き替えに投資信託よりも自由度は劣っています。

安全度
 STI学資積立プランの資産は信託口座にて管理され、監査も行われているようです。投資対象に対して、あまりに大きすぎる利回りを謳っていると思いませんので、金融詐欺商品の類ではないと思います。

 実際にSTI学資積立プランを利用している人で、詐欺商品ではないかと心配しているような声はネット上では見られませんでした。心配しているなら利用したりはしないので、当たり前と言えば、当たり前かもしれませんが・・・ 

STI学資積立プランを買っても良いかもしれない人

 最後に、どんな人ならSTI学資積立プランに申し込んでも良いのか考えてみます。

1,STI学資積立プランの安全性に自信を持てる人
 この商品は詐欺の類ではないと自信を持てない人はやめましょう。

2,子供が高い確率で高等教育機関に進学すると考えている人
 高校卒業後、就職しそうな場合には向きません。

3,STIに投資したお金を約20年使わなくても良い自信がある人
 解約は不利なので、余裕資金の更に余裕資金でやるのがよいと思います。いくら高利回りだからと言って、必要以上に投資しすぎ、途中でお金が必要になり解約 というのは避けたいです。

4,高利回りはあくまで外貨ベースであると認識している人
 STIは高利回りを謳っていますが、それはあくまで外貨ベースです。投資時より円高が進めば、リターンが思っていたより少なくなる可能性があります。

 サブプライムショック前に買っちゃった人は結構きついかもしれないですね。逆に、平成22年9月、円高が進んでいる今はチャンスかもしれません。

 あと、インフレが進むと債券の価格が下落しますので、下落時と受取時が重なると、そのせいで受取金が少なくなる場合もあります。

 そのほかにもリスクはあるので、ちゃんと理解しておきましょう。


 以上の条件を満たしていて、外国債券への投資手段を検討している人には、良いかもしれない。なお、最終的な決断は自分の責任で行ってくださいね。

 最後に、私の場合ですが、今のところSTI学資積立プランへの投資は考えていないです。