SBI債 評判や安全性について

相変わらず大人気のSBI債

 これを書いている時点で第23回のSBI債の申込み募集がもう少しで始まろうとしています。

 SBI債はSBIホールディングス(株)が発行する債券です。登場当初、低金利の中にあって年利2%近い利回りから大人気となりました。

 その利回りはだんだんと低くなってはいるものの人気は衰えることを知らず、今年の6月あたりに募集したものは、開始5分と経たずに受け付け終了となってしまったようです。ここまで来るといかに早く操作できるかや通信環境に影響されそうですね。

 すごすぎる人気のためか今では早押し勝負から抽選方式に切り替わったようです。方式が変わったとしてもやっぱり完売するのはほぼ確定でしょうか。

 そんな大人気のSBI債ですが、決して利回りが高い銀行預金というわけではありません。銀行預金と比べれば利回りが高いのは事実ですが、その分リスクもあります。

 SBIホールディングスの格付けはBBB。1年以内に倒産する確率はとても低いですし、私もこれから1年でSBIが倒産したりするような事態が起こるとは思ってません。

 でも、万一のことを考えると利回りや良いからと言って手を出すのはためらってしまう次第です。

 そんな危険を冒すだけの見返りとして2%も行かない利回りが適切なのかどうか? という気もしています。多分、購入を敬遠する人は、その利回りがリスクと見合っていないからこそそのように考えているのだろうと思います。

 SBI債がどんどん発行されるのは銀行から借り入れて調達するよりも有利なことも理由の一つかと思います。言い換えればプロである銀行はSBI債程度の金利では貸さないという判断をしているということです。そう考えると、一見すると魅力的な利回りも、リスクと見合っていないのではないかとも思えてくるのです。