ヘッジファンド証券ってどうよ?

ヘッジファンド専門の証券会社!?

 相場が上がろうが下がろうが儲ける そんな絶対収益を追求するのがヘッジファンドです。ヘッジファンドというと金持ち専用、日本では中々買えない そんなイメージがつい思い浮かび(冷静に見渡してみると実際はそうでもないんですが)、なかなか縁がない存在という感じなのですが、いつのまにかヘッジファンド専門の証券会社が誕生してましたので、どの程度のものなのか気になって調べてみました。

ヘッジファンド証券の取扱商品

 ヘッジファンドのみを扱っているのはヘッジファンド証券という会社です。

 扱っているページを見ますと、エピック・ヘッジファンド・セレクション1という投資信託のみが売られています。エピック・パートナーズ・インベストメンツ社が運用する3つのヘッジファンドに投資するファンドオブファンズのようです。ファンドオブファンズの時点であまりいい予感がしないのですが組み入れファンドなど詳細に見てみました。

1,プラウィス・オブ・ジャパン・ファンド
 平成18年10月運用開始。平成24年1月末時点で設定来年率10.95%。運用報酬など年率2.175%

2,ウィズダム・オブ・ジャパン・ファンド
 平成21年3月運用開始。平成24年1月末時点で設定来年率6.99%。運用報酬など年率1.655%

3,レゾルーション・オブ・オブ・ジャパン・ファンド
 平成23年2月運用開始。平成24年1月末時点で設定来年率−1.42%。運用報酬など年率2.16%

 1,2,3いずれも四半期ごとに超過収益の20%が成功報酬として徴収
 
 3はぱっとしませんが(そんな3のパフォーマンスをTOPで堂々と見せる誠実さは評価したい)、1,2は中々です。

 そして、エピック・ヘッジファンド・セレクション1自体のコストは、最低でも年率1.8%くらいは掛かるようです。

 仮にエピック・ヘッジファンド・セレクション1を通じて投資した場合、1,2,3均等に投資するようなので、3つのファンドの平均リターンが約5.5%。そこから1.8%を差し引くと3.7%。直接運用する訳じゃないのに手数料取り過ぎじゃないでしょうか・・・

 ヘッジファンド専門という試みはおもしろいと思うのですが、ファンドのコストを抑えないと長期で見ると手数料負けしてしまうのではないでしょうか・・・