プロバイオティクスの知識　ヨーグルト、乳酸菌、ビフィズス菌

　

　乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌のように腸内フローラ（腸内に花畑のごとく多種多様な最近がいるということ）のバランスを改善し、宿主に宿主の健康に有益な作用をもたらす生きた微生物のこと。また、そのような微生物を用いた食品などを指すこともあるようです。プロバイオティクスによる作用としては、整腸作用や免疫調節作用があげられます。

　プロバイオティクスは、予防医学に関するワードであり、抗生物質による治療の反対に位置していると言えるでしょう。

　１９８９年にイギリスのフラー博士がプロバイオティクスを提唱しましたが、プロバイオティクスという言葉が生まれ、広まる前から、日本では良い菌を利用する研究が続けられていました。

　日本人であれば誰もが知っている飲み物　ヤクルト。ヤクルトは、乳酸菌　L.カゼイ・シロタ株を利用した乳酸菌飲料ですが、今から７０年以上も前に販売が開始されています。

　ビフィズス菌を利用した商品もよく見かけますが、もともとビフィズス菌を食品に利用するという発想が世界にはなかったそうです。ビフィズス菌は酸素を嫌うため利用するのは困難でしたが、１９７７年に森永乳業が世界で始めてビフィズス菌を利用した飲料　森永ビヒダスを誕生させました。

　日本はプロバイオティクスの先駆者的存在なのです！

　プロバイオティクスを摂るための食品と言えば、まずヨーグルトが浮かんでくるのではないでしょうか。ヨーグルトは乳酸菌の発酵により作られる食品ですからね。

　とは言え、ヨーグルトなら何でも良いのかというとそうではないようです。乳酸菌と言ってもたくさんの種類があります。胃酸で死滅してしまうような乳酸菌はプロバイオティクスとは言えません。

　自分が求める効果が期待できる乳酸菌や自分の身体に合った乳酸菌が含まれているヨーグルトを食べることが大切なようです。


明治ブルガリアヨーグルト　
あちこちで見かけるプロバイオティクスなヨーグルト。特定保健用食品です。


　ヨーグルトを食べると、乳糖をきちんと消化しきれず、消化不良を起こすということを書いたベストセラーが存在しますが、ヨーグルトはすでに乳酸菌が乳糖を分解しているため下痢にはなりにくいのです。

　日本人ならぬか漬けで乳酸菌を摂ればよいという意見もありますが、食べる際にぬかを洗い落とすことで菌が減少するのでヨーグルトと比べると不利な面があります。

●ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株
Ｏ−１５７を防いだり、がんリスク低減の効果が期待できる。。整腸作用（消化吸収に優れている、乳糖不対症活性が少なくなる、下痢・便秘の改善）もあり。ヤクルトを飲むと摂れる。

●ラクトバチルス・ラムノーザス・ＧＧ（ＬＧＧ菌）
アトピー性皮膚炎への効果が期待できるとされる。整腸作用もあり。タカナシＬＧＧヨーグルトなどを食べると摂れる。

●ラクトバチルス・ブルガリカス２０３８
整腸作用あり。明治ブルガリアヨーグルトを食べると摂れる。

●ラクトバチルス・ガセリ・ＬＧ２１
胃潰瘍や胃がんの原因とされるピロリ菌の抑制が期待できる。明治プロビオヨーグルトＬＧ２１で摂れる。

●ビフィドバクテリウム・ロングム・ＢＢ５３６
　健康な乳児から発見されたヒト由来のビフィズス菌。整腸作用が期待できる。森永ビヒダスヨーグルトで摂れる。

●ラクトバチルス カゼイ　NY1301株
腸内の環境を改善し、おなかの調子を良好に保つとされる。日清ヨークのピルクルで摂れる。ちなみに、私ピルクル毎日飲んでます。

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